mugimiの怠惰な毎日をだらだらとお送りします
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奈良一人旅2011 その10 最終回
2011年05月28日 (土) | 編集 |
奈良駅からJRに乗って、さてどうしようかな。
(↑なぜ考えてから乗らぬのだ)

薬師寺に行くアイディアも捨てがたかったものの、
JRからだとちょっと遠いし、なにより前の日にさんざん満喫しているし。

かといって直接帰るにはまだ時間があるし・・・。

というわけで、思い立って「法隆寺」駅で下車したのだった。

JRの法隆寺駅は、法隆寺から意外と遠い(苦笑)。
徒歩20分、とあったのだが、なぜか途中で道を間違えてしまったらしく、
なんだかえらく長い時間歩く羽目になってしまった。
(看板通りに歩いたつもりだったんだけどなあ・・・)

なんだかおなかがすいたので、法隆寺の近くのうどん屋さんで昼食。

110528-01.jpg

梅干しとわかめが入った「梅若うどん」なるもの。

さてさて。

荷物は大した量ではなかったのだが、
ダーリンへのお土産のクッキーとか、自分用に買った天然酵母パンとか、
かさばるものが多くて・・・。
本当は法隆寺駅のコインロッカーにいれるつもりだったのだが、
駅のロッカーが一杯で一番大きなサイズしか空いておらず、
それだと高いのでケチってずっと持って歩いていたのである。

ちょうどうどん屋の横に、インフォメーションセンターみたいなところがあった。
そこで預けてしまおう・・・と入ったわけだが。

建物の中できょろきょろしていたら、
おねえさんに話しかけられたのである。

「ボランティアで無料ガイドをしているんです。
法隆寺にはたくさん見所があるんですが、
せっかくいらしても知らずに通り過ぎる方が多いので、もったいないんです。
もしよろしければこれからご案内しますよ」
とのこと。

なるほど、しかも私みたいに下調べゼロだったら、
見ても何にもわからないし。

どれくらい時間がかかるものなんですか?

と聞いてみたところ、

「そうですね、ざっと見て1時間半はかかりますね。
お時間に余裕があるのでしたら、近くの藤の木古墳なんかも、
是非ご案内できるのですが」

というお返事。

私は急いではいないものの、かといって古墳には興味が無い(キッパリ)。

「じゃあ、通常の一時間半程度で、お願いできますか?」

といったら若干残念そうな顔をされつつも、交渉成立。
(ただこのあと数回「お時間があれば藤の木古墳に・・・」と誘われ、
その都度断わる羽目になった。
この方はよほど古墳好きだったのだろうか・・・。)

荷物を預けて、いざ出発。

法隆寺は次の週にイベントが控えていたそうで、
その準備でいつもと違う雰囲気、らしい。

110528-02.jpg

(いつもを知らないので何とも言えない)

まず案内されたのが鐘楼。
途中の石段に咲いているスミレがかわいらしい。

110528-03.jpg

これが「柿食えば鐘がなるなり法隆寺」の「鐘」。

110528-04.jpg

残念ながら私がいる間には鳴ってくれなかった。
(つく時間が決まっているらしい)

近くの池には石碑もある。

110528-05.jpg

この後は、本当にあちこちあちこちあちこち案内してもらって、
それこそ1から10まで説明してくれる勢い。
いつ出来たのか、誰が建てたのか、
どちら側が下がっているとか上がっているとか、
(だから雨が降ってもうまく排水できるらしい)
塔の角度がどうだとかいつ改築したとか、
果てはもし火災があったらどうやって消火するかまで、
それはそれは懇切丁寧に説明してもらったのだった。

これは多分、私にも問題があって・・・。

普通は「この塔は西暦○年に建てられたもので、
××の様式を今に伝えています」と説明されたら、
よくわからなくても「はあ、そうですか」と言えばいいのだろうが。

私の場合「え、××の様式? それは何年ごろですか。
どこから伝わってきたんですか」とつい聞いてしまうので、
向うも説明せざるを得ない。

また、説明の中に仏教用語もかなり頻出するので、
いちいち「それって今の言葉でいったらどういう意味ですか」とか
「漢字で書くとどういう字ですか」と聞いていたのだから、
そりゃ向うも大変だっただろうなあ。
(ボランティアだから無料なのに・・・)

途中途中で生々しい話(お寺を修復するのもお金がかかるので、
法隆寺がどうやって修復費をひねり出したかとか)も聞いたり。

江戸時代には5代将軍の母親が肩入れして修復費を出してくれたため、
そこここに葵の御紋がある話とか。

110528-06.jpg

葵の御紋、わかるかな?

そんなわけで、みっちり3時間半かけて、
法隆寺と中宮寺を案内してもらったのだった。
最後はお互い、疲労困憊。

さすがにくたびれてしまって、法隆寺駅まで歩く気にもならず、
バスで法隆寺駅まで向かい、
そこからJRで(在来線で)、岡山まで・・・。

途中、接続が悪くて、網干駅で30分待たされた。
ただ、たまたま新田次郎の「アラスカ物語」という文庫本を持っていっていたので、
そのおかげで30分は全く苦にならず。
(ただ、ホームでずっと座っていたのですっかり冷えたのだが。)

そんなこんなの、奈良一人旅であった。
次の願いがかなうのはいつになるやら。
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奈良一人旅2011 その9 飛火野~ささやきの小径~京終~奈良
2011年05月26日 (木) | 編集 |
2日目の朝の続き。

110526-01.jpg


この美しい風景は「飛火野」といわれるところ。
電線が明らかに邪魔だなあ・・・。

春日大社から「ささやきの小径」へ。

110526-02.jpg


ここで突然誰か飛び出してきて刺されたりしたら、
しばらく見つけてもらえないかも・・・とちょっと不安になったりして。
(でも心配ご無用、朝早くてもお散歩している人はかなりいたのだった。)


ささやきの小径を抜けたところにあるのが「志賀直哉旧宅」。
「小説の神様」と言われた作家である。

110526-03.jpg


中を見学することは可能なのだが(有料だけどね)、
いかんせん、このときは時間が早くてまだ開いていなかった。

ここからかなり頑張って歩く歩く歩く!
歩数計を付けておいたらかなりの歩数になったのでは・・・。

歩いていたら「北京終」のバス停。
今でこそ、「京終」が「きょうばて」という地名であることを知ったので、
「きたきょうばて」であることはわかるのだが、
最初は「ペキンおわり」なのかとかなり悩んでしまった。
(なぜ突然ペキンが出てくるのかと・・・。)

京終駅は、奈良駅の一つとなり。
めちゃくちゃ小さい駅である(無人)。

110526-04.jpg


青春18きっぷを持っていたので、
ここから奈良駅まで乗ろうかと思ったのだが、
ご存じのとおり、青春18きっぷは、
その日に乗る最初の駅でスタンプを押してもらわないといけない。
無人駅から乗るとそのスタンプがないことになるので、
奈良駅で降りるときにイチから説明しないといけないことになる。
もちろんこちらは何も悪いことをしていないのだから、
ちゃんと説明すれば別にすんなり通してもらえるのだろうが、
ちょっとでも不審に思われたりしたらお互い嫌な思いをするし、
まして足止めを食うのも嫌だなあ・・・。

というわけで、再度奈良駅まで歩くことに。
後から地図を眺めると、全部で7kmくらい歩いていたようである。

奈良駅について、いざ青春18きっぷにスタンプを押してもらい、
大和路快速に乗ったのだが・・・。

この時点で11時。
このときは
1. このまままっすぐ帰る
2. 薬師寺の昼食券がもう一枚あるのでもう一回薬師寺に行く
3. 途中下車して法隆寺に行く
の3つの選択肢を決めかねていた。
ま、結局法隆寺に行ったわけだが、その話はまた次回・・・。
奈良一人旅2011 その8 興福寺~浮見堂編
2011年05月24日 (火) | 編集 |
そして二日目。

朝は早めにスタート。
なにしろ、他の観光地と違って、お寺は早くから開いているので・・・。

今回の主目的の一つは薬師寺で、それが前日。
もうひとつの目的が興福寺にお参りすること。

そもそも(前も書いたけれど)、
一言観音に強いお願いをしたのが一年前の3月。

おかげさまで願いがかないました、というご報告に来たというわけ。
(そして次なるお願いもしに来たというわけ)

一言観音は、南円堂のお隣。

110524-01.jpg


(こちらは南円堂)

110524-02.jpg


(コチラが一言観音)


そして次のお願いを、また強くお願いしてきたが、
一生無理かもしれないので、絶対言わない。

お賽銭も、いつもの100倍くらい出してきた。
(普段がケチりすぎともいう)


後で書くが(いつになるかは別として)、
この日はこのあと法隆寺に行っている。

後で調べたところ、
薬師寺・興福寺・法隆寺は全て法相宗なのにビックリ。
(正確にいえば法隆寺は近年に「聖徳宗」を名乗って離脱)

私はどうやらこの「法相宗」にご縁があるみたい?


さて。

興福寺はとても広いので、面白いものがいろいろ。

110524-03.jpg


こういう難しいこととか。

五重塔とシカの構図とか。

110524-04.jpg


あるいはこんな注意書きも。

110524-05.jpg


(わざわざかいてあるということは、
かつてここで酒宴をした人がいるということか)

朝早めの時間なので人も少なくて快適。

というわけでお散歩タイム。

ふらふら歩いていると、シカの群生地(日本語がヘン)があったり。

110524-06.jpg


見事に花を咲かせているコブシの木があったり。

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こちらは奈良公園の中にある「浮見堂」。
110524-08.jpg


ここはなぜかものすごく気分が落ち着くところで、
ぼけーっと、20分くらい座って考え事。
仕事のこととか仕事のこととか仕事のこととか。
(結局、研究のことばかり考えていたなあ)

110524-09.jpg


朝早い時間だから人も少なくてよかったのだが、
人が多かったら落ち着かなかっただろうな。
奈良一人旅2011 その7 お買い物・お食事編
2011年05月22日 (日) | 編集 |
さてさて。

奈良駅に着いたものの、もう5時過ぎともなると、
どこのお寺も閉まっちゃっているのである。

うーん、じゃ、下調べしたお店に行ってみよう。

今回下調べしておいたお店は、
焼き菓子専門店の「アルカイック」。

私は最近甘いものを食べないようにしているのだが、
見るのも買うのも、ダーリンに食べさせるのも大好き。

ここは見ているだけでも楽しくて幸せになるお菓子がたくさん♪。

一番人気(らしい)「コンベルサシオン」なるお菓子と、
いかにもダーリン好みのベリー系のスコーンを購入。

帰宅してからダーリンに渡したら、
やはりめちゃめちゃオットゴコロをくすぐるものだったようで(こちょこちょ)、
非常に満足していたのでこちらも満足。ふふふ。

もう一軒。

奈良でも人気の天然酵母パンのお店、「ノモケマナ」へ。

ここは先ほどの「アルカイック」からわずかな距離で、
歩いても数分。

この日は夕方だったせいかほとんどパンが残っておらず、
悔しかったので次の日の朝に再度行ってあれこれと購入したのだった。

ただし、天然酵母パンとはいえ、
砂糖、卵、乳製品を使っている製品も多いので、
残念ながらマクロビ仕様ではないのだった・・・。
(でもちゃんとなにが入っているか記載してくれているのはすごく親切。)


で、夕食。

これまた下調べしておいた野菜中心のお店、
ベジフルカフェドリンクドランク」へ。

「ベジベジごはん」なるものをオーダー。

前菜5品。

110522-01.jpg


ごまどうふ
タコのゴマソース
赤大根
スイートかぼちゃ
ブロッコリーの胡麻和え

ちなみにごま豆腐にちらりとかかっている青菜はバジル。
(なかなかない組み合わせだなー)

メインは野菜カレー。

110522-02.jpg


あれ、ベジのはずなのに鶏肉が入ってる・・・。
(まあ、こういうときくらい食べるか。)

というか、前菜ですでにタコが入っている時点でベジではないのだが。

これにサラダとおみそ汁が付き。

110522-03.jpg


ごはんは奈良産のヒノヒカリらしい。
(岡山でも多く栽培されている品種なので岡山県民にはおなじみ。)

一口一口、ありがたく頂いたのだった。

ちなみに、夕食には早い時間だったせいか、
店内には私ともうひと組のみ。
このカップル(かどうかは不明)、
話を聞いていると(←勝手に聞き耳を立てるな)
女性が奈良市内の大学で障害児教育を勉強していて、
4月からゼミに入って障害児教育の実践を開始する一方、
男性は関東の理系大学で大学院に進学予定らしく、
実験まっしぐらの毎日、らしい。

なんだか、そういう頑張っている大学生を見ると、
本当に嬉しくなるし、精いっぱい応援したくなってしまう。

「二人とも、頑張ってくださいね!!」

と言いたかったが、突然知らないオンナにそんなことを言われても、
言われた方はとても「応援されている」気分にはならないだろうなあ。

というわけで、ひっそりとお店を後にしたのだった・・・。
奈良一人旅2011 その6 薬師寺写経編
2011年05月19日 (木) | 編集 |
さらに薬師寺話が続く。。

去年下調べせずにふらっと来て衝撃を受けた、
平山郁夫画伯の「大唐西域壁画」を見ずには帰れない。

その壁画があるのは「玄奘三蔵院伽藍」。
金堂や東塔のあるところからは、道路一本隔てたところ。

110519-01.jpg


こちらも人がたくさん。

写経場の前の薄墨桜はほぼ満開。

110519-02.jpg


文字通り、うっすらと墨をひいたような、
ピンクグレーがなんとも美しい。

もう一本の薄墨桜はコチラ。

110519-03.jpg


こちらはもっと華やかな感じ。

まずは玄奘三蔵院伽藍へ。

110519-04.jpg


(それにしてもいいお天気)

やはり平山画伯の壁画はものすごい迫力で・・・。
でも、今回は人が多かったので、若干、気が散ったかな・・・。


さて、写経、である。

昨年に引き続き、今年もお写経タイム。

ちょうど写経場でも法話が始まったところだったので、
まずはそれを聞いてから。

このときの法話は「執事長」さんだった。
法要の話などいろいろしてくださったのだが、
おかしかったのは、法要中にくしゃみをしたら、
後ろの方で「・・・風邪ひいたのかしら」「寒いんじゃない?」などの声がして、
そのあと首筋にいきなりカイロを突っ込まれたことがあったとのこと。
私も先ほどの法要を見たのでわかるのだが、
本当にお坊さんと見学の人の距離が近いものねえ。

「距離が近くても、くれぐれも、触らないでください」
と笑いながら言われていた。

そして写経・・・したのだが、
やはりうまく出来ないなあ。

とはいえ先ほどの法話の中でも
「うまく書きたいという気持ちも『こだわり』であり『欲』である」
と言われていたので、気持ちを込めて・・・。

で、最後にまた願い事をビシッと書きこんだ。

そして気づけばもう5時近く。
6時間も薬師寺で過ごしていたらしい・・・。

というわけで、ようやく薬師寺を後にして、
奈良駅へと向かったのだった。
奈良一人旅2011 その5 薬師寺法話編
2011年05月12日 (木) | 編集 |
薬師寺話はまだ続く。

たまたま大講堂のあたりを歩いていたら、
「そろそろ始まりますよ」と言われ、
なにが始まるのかよくわからないまま入って席についてしまった。

始まったのはお坊さんの法話。

これがまた面白くて・・・。

薬師寺の歴史を、わかりやすく、
かつ面白く語ってくれるのである。
やはり修学旅行生がたくさん訪れるところだけあって、
話のテンポがいいというか。

普通、お寺の敷地のことは「境内」というのだが、
ここでは「伽藍」という。

国語辞典で調べてみると、
確かに境内はお寺の敷地内なのだが、
神社の敷地内も「境内」なので、かなりアバウトな単語。
一方「伽藍」は「僧が集まり住んで、仏道を修行する、清浄閑静な場所」
だそうである。

この日はさすがに花会式ということもあって
どこに行っても人がわんさかいたし、
私が去年薬師寺に行った時も修学旅行生がいたせいか、
「にぎわっている印象」があったのだが、
シーズンによっては一日に一人も参拝客がいないこともあるとか。

「これぞ本当の、がらんどう、というわけです。ハハハ。」
とお坊さん。

薬師寺はいわゆる「奈良仏教」として始まったお寺なので、
民衆の救済活動に重きをおいた平安仏教や鎌倉仏教とは異なり、
学派的要素が強く、仏教の教理の研究を中心に行っていたらしい。
そんなわけで、檀家を持たず、葬式をせず、お墓もないお寺なので、
お坊さんの身内が亡くなったとしても、
お葬式の時はその家が属している(?)お寺からお坊さんを呼ぶとのこと。
さらにいえば、薬師寺のお坊さんが亡くなったとしても、
薬師寺のお坊さん(つまりは同僚)がお経をあげることもないという。
ちょっとびっくり。

最後に宣伝になりますが・・・と、
最近出版された絵本の話をされていた。
その名も「.旅人の甘い蜜―佛説譬喩經」。
たとえ話のようなお経を、絵本にしたものだそうである。

法話のあとでその絵本をぱらぱらっとみたところ、
先ほどのお坊さん、千葉県にある某高校のご出身。
あっ、姪が通っている高校だ・・・。
(世間は狭いと言うべき?)
奈良一人旅2011 その4 薬師寺法要編
2011年05月10日 (火) | 編集 |
奈良・薬師寺話の続き。

とにかくこの日は天気がよかったなー。

110510-01.jpg

(大講堂)

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(金堂と国宝の東塔)


さて。
「花会式」というのは、お茶飲んでお弁当を食べる日、
ではない。
(当たり前か)

薬師寺のHPによると、

修ニ会とは奈良の大寺が国家の繁栄と五穀豊穣、
万民豊楽などを祈る春の行事です。
修ニ会とある通り、この法要は2月に行われるのですが、
薬師寺の場合は旧暦の2月末に行われていた事から、
そのまま新暦に直して3月30日から4月5日にかけて行われています。
春先に東大寺に修二会お水取りという俗称がついたように
薬師寺修二会には十種の造花がご本尊に供えられるところから
「花会式」と呼ばれ、「奈良に春を告げる行事」として親しまれています。



とのこと。

造花と言っても和紙を薬草で染めた色とりどりなもので
(これまたお堂にあるので写真撮影できないのが残念)
四季折々の花の数々が一堂に会しているのでそれは華やかなもの。

110510-03.jpg

お堂の中になんとなくお花っぽいのが見えるのが造花。
(ちょっと厳しいか・・・)

さらに供えられているのは「壇供(だんぐ)」と言われる平たい鏡餅。
一つ一つはそんなに大きくはないのだが、
それがわーーーーーっと積み上がっているので壮観。

これらがお供えされた本尊の前で、
お坊さんたちが1日に6回、法要をするのである。
(全ての法要が終わった後、これらの造花や壇供は関係者に配られるらしい。
花も嬉しいけど壇供の方が嬉しい・・・ということから、
「花より壇供」、転じて「花より団子」になったとのこと。)

法要の合間合間にもいろいろイベントがあって、
狂言なども奉納されたようである。

「ようである」というのは見ていないため。
狂言の直後に法要があり、法要は金堂を閉め切って行うので、
法要を見たければ中に入っていてください、といわれ、
中で待っていたらいつの間にやら狂言が終わっていたのだった。
(やっていたのは音でわかったのだが・・・)

法要は「悔過(けか)法要」といわれるもの。
本尊に対して、悔過(=罪の懺悔告白)をする、ものらしい。
ほら、薬師如来は医薬の仏様なわけだから。
人間は日々、妬んだり、憎しみを持ったり、
不満を持ったり、不平を言ったりしているもので・・・。
つまり、お坊さん個人個人の懺悔ではなくて、
もっと大きな---、大勢の人々のそんな心をお許しください、
ということなのかな。
(ちょっと自信ないのだが)

法要は、なんというか、一種のコンサートみたいな感じだった。
いわゆる「声明(しょうみょう)」というのか(詳しくないからうまく書けないが)、
お坊さんたちが、これまで鍛えに鍛えあげた肺活量を駆使して、
朗々とお経を唱える様はまさに圧巻。
お経も平平凡凡と単に読み上げるのではなく、
節回しがあり、音程も上がったり下がったりとかなりドラマチックなのである。
(もちろん、何を言っているのかはさっぱりなのだが。)

お坊さんでグリークラブを結成したら、かなりハイレベルだろうなあ。
(音感があるかどうかはまた別の話だが)

中心で最も活躍していたお坊さんは、
柄のついた香炉(柄香炉というのかな)を、本尊の前で捧げ持って、
うやうやしく高々と上げたかと思えば、
ほとんど膝をつくくらいに頭を下げながら、
それでもお経は朗々と。
この動きを何度も何度も繰り返しているので、
いわばスクワットをしているようなもの。
スクワットしながら大声で歌え、といわれても、
元合唱部の私であっても、なかなか難しいだろうなあ。

最後の方には鐘や太鼓や法螺貝も鳴り響いて、
それはそれはドラマチック。

お坊さんたちはこの法要を、
一日6回も、不眠不休で7日間続けるそうだが、
ホントに7日間、寝てないのだろうか。
ちょっと心配になってしまうなあ。

法要が終わった後はなかなか出してもらえず。
今になって考えてもよくわからないのだが、
私があの場にいて良かったのかどうか・・・。

その宗派の方々(?)なのかどうか、あらかじめ予約していたような人たちは、
ちゃんと「ここからここまで」とエリアが仕切られていた。
でもものすごく狭いみたいで、押し合いへし合いしながら
ぎゅうぎゅうと座っていたのである。
(お堂の中なのに、しかも本尊の前なのに、
かなり言い合っている人たちもいたのには閉口・・・)

私はお札なんかが売っているようなところの前にあるベンチがあいていたので、
ひょいっとそこに座ったのだが、
実はめちゃくちゃ特等席で、カンペキ、お坊さんの真後ろ。
(よく「手が届きそうな距離」というが、
やろうと思えば背中に字も書けるくらい、実際に「手の届く距離」。)

薬師寺のお坊さんは全部で12人しかいないそうなので、
スタッフとして立ち働いている人たちは、
薬師寺の職員、ということなのだろうが、
このお札を売っているところのオバチャンが居丈高で怖かった・・・。

法要が始まる前に私がベンチで座っていたら、
「あなたね、そこ座ってるのはいいけど、
法要始まったら全部閉め切るから。
2時間は絶対出られないから、途中で出して下さいって言っても駄目だからね」
とキツく言われてしまった。
ちょっと怖かったので、慌ててトイレに行ってきたのは言うまでない。
(そういう問題か?)

法要が終わってからもなかなか出してもらえず、
別の、ちょっといい席に座っていた人たちが出ようとしていたので、
さりげなくその列の後ろについたら、
やはりそのオバチャンに
「あなたは○○で××だから駄目」
とすごい剣幕で怒られた。
(○○と××の部分は聴きとれず。)

今後書く予定なのだが、薬師寺というのは檀家がないお寺なのである。
それはつまり、特定の収入源がないってこと。
だから、拝観料はもちろんのこと、
薬師寺では「写経」が大きな収入源である(私の推察も含む)。

写経は何種類かあるのだが、
一般的な「般若心経」で2000円。
最近はかなりブームなのか、毎月のように来られる方、
あるいは毎週のように来られる方もいるそうで、
合計100回した人もザラで、
中には1000回の人もいるとか。
(合計200万!!)

要は、「ちょっといい席」の人たちは、
そういう「頑張って写経した方たち」のようで、
つまり薬師寺の経営的にいえば「スポンサー」みたいなもの。

要は、そういう方々の後ろにアンタがつくな、と、
オバチャンは言ってたんでしょうねえ。

ようやくお堂の裏側が開いたので、そちらから出たのだが、
のど飴なんかが置いてあったりしたので、
本来は見てはいけないものを見てしまったかも・・・。
(ちなみに「浅田飴」だった。)
奈良一人旅2011 その3 薬師寺昼食編
2011年05月08日 (日) | 編集 |
お茶を飲み終わって。

周りのオバサマ方はことごとく姿を消しているし、
お点前をしていたおねえさんもいなくなっていたので、
じろじろとあちこちを観察。

この道具組は・・・。
110508-01.jpg


(知識不足で何も分からず。)

短冊はコチラ。
110508-02.jpg


ふむふむ。
(と思うものの意味はさっぱり分からず。)

お茶を一服頂いて、心がホッとしたところで、
改めて薬師三尊を拝観。
(お堂の中は撮影禁止なのが残念。)

薬師如来は、医・薬の仏さま。

「体が動かなくなるのも病気なら、身の不幸、心の病も病気です。
欲が深くて、不正直で、疑い深くて、腹が立ち、
不平不満の愚痴ばかり、これ皆病気です。」

というフレーズが薬師寺のページにもあるのだが、
私もいろいろとココロの悪い部分があるので・・・。

そういう部分を洗い流して頂きたい、とお祈り申し上げたのだった。

さてさて。

そろそろお昼ごはんの時間である。

「御食事券」を握りしめて引き換え場へ。
頂いたのは小さめのお弁当箱。

12時よりは前に行ったのだが、
食べるところはめちゃくちゃ混んでいた。
(かなり広いスペースなのだが・・・。)

私は一人だったので、空席を見つけてささっと座れたのだが、
三人とか四人とか、グループで来ている人たちは、
まとまって空いている席を探すのに苦労していたみたい。

ちなみにお弁当はこんな感じ。
110508-03.jpg


なんだか開ける前からワクワクしてしまうデザイン。

気になる中身は・・・。
110508-04.jpg


ちらし寿司だー。わーい。

一人とはいえ周りにはたくさんの方々がいるので、
さほど寂しくもなく、お米一粒残さず、ありがたく頂いた。
(美味しかった!)

そして薬師寺の話はまだ続くのだった・・・。
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