mugimiの怠惰な毎日をだらだらとお送りします
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お時給分の働き
2008年03月09日 (日) | 編集 |
1月から前の前の職場に復帰して、早2ヶ月以上が経過してしまった。
毎日毎日あっという間に過ぎていくということは、
それなりに充実した毎日を送っているということなのだろう。

正直言って、復帰する前はあんまり乗り気になれなかった。
端から見たら、確かに私は博士号も取得しているし、
ポスドク経験もそれなりにあるし、学会発表も論文もそこそこあるわけだから、
いっぱしの研究者なのだろう。
が、一年以上も研究から離れていて、いろんなことを忘れている。
ましてや研究なんて日進月歩の世界なので、
次々に論文は出てくるし、それらをきちんとカバーするだけでも大変なのだ。
さらには実験に関わるテクニックもどんどん進歩しているから、
あちこちにアンテナを張ってどんどん自分のものにしていく必要がある。
日々研究に邁進している研究者でもそういう努力をしているのに、
一年以上その世界から離れているというのは、
ほとんど浦島太郎状態のハズなのだ。

さらに、そもそも研究者なんて自分の専門分野しかしらないのだから
(こういうときのために「専門バカ」という単語もあるわけだし)
他の研究室に移って「さあどうぞ」といわれても、
何をどうしたらよいのかわからないこともままあるのである。

そんなわけで、文字通り「おそるおそる」という感じで仕事を開始した。
今回はたまたま与えられた仕事がよかったのだろう、
心配していたほど出来ないことはなかったので心から安心した。
とはいえかつて仕事をしていたときのスピードからすると、
半分とはいわないまでも、ずいぶん遅いというもどかしさがある。
(あくまでも主観的なスピードなので第三者に何かを言われたわけではないが。)

当初は自分のことだけで精一杯であったが、
研究室に慣れ始めて周りが見えてくると、いろんなことを考え始める。

今の研究室はパートの方が多く、みなさんそれぞれバリバリ活躍されている。
しかも特に理系出身でなくても、きちんとしたデータを出しているし、
先生方からの信頼も厚く、みなさんそれぞれ一目置かれて仕事をされている。

(ここだけの話だが)私は下手に博士号を持っているため、
パートといえど「研究員」という肩書きがついてしまう。
そのため、時給も他のパートさんの倍くらいついてしまうのである。
(私の意志に関わらず、である。)

他のパートさんたちが活躍しているのを横目で見ながら、
「私はこの方たちの倍働いているのだろうか」
と、心の中で申し訳なく思ってしまう。

手が覚えていたせいか、私は確かに実験は出来る。
が、所詮はその程度なのである。スピードも遅いし。
倍額もらえるほどの働きはしていないし、
それだったら2人雇った方がよほど研究室の役に立つんじゃなかろうか。

・・・などとうっすらと考えていたのだった。


意外とそうでもないのかもしれない、
と思い始めたのは2月に入ってからだろうか。

一つ目のきっかけは先生から指示されてやっていた実験結果が思わしくなく、
「○○だから××なんじゃないか」
「あるいは△△のために□□になった可能性も考えられる」
「これを確かめるためには☆☆の実験をしたらどうだろうか」
「※※のテクニックを使えばうまくいくのではないか」
という一連のアイディアがすらっと出てきたときだろうか。

二つ目のきっかけは留学生と接していたときである。
その学生は来月の4月から大学院(修士課程)に入学するのだが、
母国ではほとんど実験の経験がないため、何もかもが初めてだという。
先生と話して、とりあえずは私が実験している横についてあれこれ見てもらい、
徐々に覚えてもらおうということになった。
そうなったら実験しながら原理も説明する必要がある。
説明しながらこれはわかる?これは?と聞いてみると、
やはり実験経験がないせいかなかなか理解できないらしい。
確かに、私自身が学部4年生のときなんて、なんにもわからなかったもんなー。
先生が言われること必死にメモして・・・。
何が重要か何が重要でないかの区別も出来なかったから、
とにかく先生が話したことを書こうと努力したことを思い出す。
もちろん全部カバーできるわけもなく、
ところどころ抜け落ちてしまうのだが、
世の中の常で最も重要な部分が抜け落ちてしまい、
あとで実験するときにわからなくなったりね・・・。
(で、聞きに行って「何回も同じことを言わせるな」と怒られたり。)
と考えると、自分では大して変わってないと思っても、
それなりに経験を積んできたんだなーと再確認。

プライマーを設計すべく配列を眺めていて、
RT-PCRに使えるようにエキソン領域で作ろうとか、
イントロンをはさむようにして、
ゲノミックDNAが混在してたらサイズが変わるようにしようとか、
つらつら考えながらふと思った。
確かにこの作業を今いる留学生にさせようと思ったら、
配列をどこから引っ張ってくるか、どの配列がエキソンでイントロンなのか、
どういうソフトを使えば効率の良いプライマーが作れるのか、
一から説明しないといけないし、
説明しても理解して自分で出来るようになるまでにはかなりの時間がかかる。

そうか、(ほぼ)倍額の差は、こういうところにあるのかな・・・。

ようやくそう思えるようになった次第。
(端から見たら当たり前のことなのかもしれないけどね・・・)
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