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直島・ベネッセハウス
2010年09月17日 (金) | 編集 |
今回直島で宿泊したのはベネッセハウスの「オーバル」という建物。

ベネッセハウスというのは
「宿泊施設」と「美術館」と「ショップ」と「屋外展示物」が
混然一体になった施設全体を指している。

そもそもは。

「美術館の中で絵画を楽しみながらコンサートも楽しめる」
というのは最近は珍しくないし(期間限定だが大原美術館でもやっている)、
「美術館の中で絵画を楽しみながら食事が出来るレストランがある」
というのも海外にはあるらしい。

ベネッセハウスはさらにその上を行く、
「美術館の中で収蔵品を楽しみながら宿泊できる」という、
「美術館の中のホテル」を打ち出した。
よって、宿泊客は寝る前にふらりと部屋を出て、
心ゆくまで作品と向かい合える時間を持つことができる。

また、「ホテルの部屋の中も美術館」という意味合いで、
各部屋にもアート作品が展示されているとのこと。

こればかりは気長に全室宿泊制覇をしない限りは、
すべてを見ることは不可能だが・・・。


宿泊しなくても、美術館として、入館料を払えば
所蔵作品を見ることももちろん可能。

また、入館料を払わずとも、この敷地内にある屋外展示作品は
誰でもいつでも楽しむことができる。
(ただし宿泊者でなければ車では入れないように厳しくチェックされている。
自転車や徒歩であれば特に問題はない。)


午前中に地中美術館で見た「ウォルター・デ・マリア」の作品に圧倒されたので、
屋外展示されている「Seen/Unseen Known/Unknown」を見たかったのだが・・・。

無粋にガラスの扉で閉じられていて、中がよく見えなかった。
ガラスに顔を付けるように覗き込むだけでは、
作品のイメージがわからないねえ・・・。
(あとで調べてわかったのだが、夕方になると扉は閉められてしまうらしい。
もう少し早く行けば良かったというオチ)

屋内の方、つまり美術館には無料のガイドツアーもある。
私たちはたまたま時間がちょうど合っていたのでそのツアーに入ったのだが、
これがめちゃくちゃ正解。
ガイドされなければ気づかなかったポイントが多いのである。

ここに展示されている作品は、
「作品を買って、直島に持ち込んだ」のではなく
「作家を直島に連れてきて、ここで作成してもらった」ものが基本らしい。
よって、海外の作家も直島に何カ月か滞在しながらインスピレーションを得て、
それぞれ作品を作り上げていったとのこと。

後述するが、私たちが泊まった部屋はリチャード・ロングという、
イギリスの作家が滞在していた部屋らしい。
ある日、夜中にふとインスピレーションがわいた彼は、
その部屋の壁に直接作品を描き上げたとのこと。
(これは依頼していなかったので、ベネッセ側としては嬉しい誤算だったらしい)

瀬戸内海を臨む部屋に設置されていた作品は、
海辺の黄色と黒のボートの絵画。
そしてその絵の前に、黄色と黒のボートが・・・。
そのアイディアに感嘆していたら、
ガイドの方がくるりと向きを変えて窓の外を指さすのである。
視線の先には(かなり遠いのだが)、やはり黄色と黒のボートが・・・。
こんなことも、説明してもらわなければ気づかないもの。

コンクリートからにょきっと生える雑草、
に見えるものも実は木で出来た彫刻。
(写真を撮りたいが宿泊施設とはいえやはり美術館なので撮影は禁止。
もしオフィシャルではなく個人ブログで写真を載せている人がいたとしたら、
それは禁止行為によるもの。)

圧巻だったのはブルース・ナウマンの「100生きて死ね」。
○○ AND LIVE
×× AND DIE
というふうに、
○○、××のところにいろんな言葉が入ったフレーズが100個ある。
(例えば「LOVE AND LIVE」や「SING AND DIE」みたいな感じ)
それぞれのフレーズはネオン管で作ってあって、
ぱっぱっぱっ、と、いろんなフレーズが光っては消え、また光っては消える。

何分かに一度だけ、全部のフレーズがワッと光る。
そして、全て、消える。

そしてまた一つずつのフレーズが光り始める・・・、

という、言葉にしたら大したことのなさそうな作品なのだが、
夜、すっかり暗くなってから見に行って、
ものすごく圧倒されてしまったのだった。

そんなこんなでこの「ホテル付き美術館」はすっかり人気を博し、
海外からも多くの観光客が来るようになったらしい。

そこでホテル部分をさらに増強すべく、
美術館よりさらに山を登ったところに楕円形の別棟を完成させた。
楕円形なので「オーバル」というわけ。
(さらに後年、もっと離れたところに「ビーチ」「パーク」の2棟が出来たので、
全室制覇はますます難しくなっている)

オーバルの建物の真ん中には満々と水をたたえた池があり、
ぐるりと取り囲んでいるのが客室。

100917-01.jpg


この「オーバル」へは、宿泊者専用のケーブルカーに乗っていく。

100917-02.jpg
(この写真はオーバルから降りるときに撮ったもの)

ケーブルカーはボタン一つで動く簡単なものだが、
チェックイン時に渡される鍵がないと使えないようになっている。

ちなみに香川はミカン産地であるが、
収穫時期になると山の斜面に小さなトロッコが活躍する。
収穫したミカンをコンテナに積んで斜面を縫って降りて行くのである。

このアイディアを元に、オーバルへのケーブルカーも設計されたらしい。


面白かったのは、今回宿泊した部屋の窓は、スイッチ一つで上がったり下がったりできること。

100917-03.jpg

全部下げると完全に床にはいりこむので、
室内とバルコニーとがバリアフリーに。
(スリッパ置いてみたからわかるかな)

前述した、リチャード・ロングのインスピレーションの結果がこちら。

100917-04.jpg

正面から見ると正円なのだが、
それだけを写真に撮ると「・・・ダーツ?」という感じになってしまって・・・。
(室内は撮影許可という確認済み)

オーバルの建物からケーブルカーの乗り場までの、
ほんのわずかな距離にもこんな素敵なところが。

100917-05.jpg


やはりアートな空間、というコンセプトらしく、
部屋にはテレビも時計もない(ラジオはあった)。

そしてオンナ4人、時間を忘れてしゃべりまくって、
夜は更けていくのであった・・・。
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